小満(しょうまん)は、二十四節気の第8。四月中(通常旧暦4月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が60度のとき(黄道十二宮では双児宮の原点に相当)で5月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から5/12年(約152.18日)後で5月23日ごろ。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の芒種前日までである。

季節の特徴

万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されている。

麦畑が緑黄色に色付き始める。

沖縄では、次の節気と合わせた「スーマンボースー」(小満芒種)という語が梅雨の意味で使われる。

日付

定気法による小満の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での小満日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。

グレゴリオ暦

グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の小満は表のとおり。

2025年の小満は5月21日。

365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(小満は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 1983年までは5月21日、5月22日のいずれか(稀に5月20日)。 1984年からしばらく5月21日が続き、2016年からは5月20日、5月21日のいずれか(稀に5月22日)になる。

七十二候

小満の期間の七十二候は以下の通り。

初候
蚕起食桑(かいこ おこって くわを くらう) : 蚕が桑を盛んに食べ始める(日本)
苦菜秀(くさい ひいず) : 苦菜がよく茂る(中国)
次候
紅花栄(こうか さかう) : 紅花が盛んに咲く(日本)
靡草死(びそう かる) : 薺など田に生える草が枯れる(中国)
末候
麦秋至(ばくしゅう いたる) : 麦が熟し麦秋となる(日本)
小暑至(しょうしょ いたる) : ようやく暑さが加わり始める(中国)

前後の節気

立夏 → 小満 → 芒種

祭事

小満祭(こまんさい)
長野県佐久市の稲荷神社で、小満に行われる祭事。露店が並び、パレード等の催し物でにぎわう。

脚注


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