新川町(しんかわちょう)は、かつて愛知県碧海郡にあった町である。
現在の碧南市の北部(山下町、松江町、田尻町、六軒町、丸山町、久沓町、堀方町、天王町、福清水町、道場山町、浅間町、山神町、新川町、篭田町、千福町、浜尾町、住吉町、金山町、東山町、西山町、鶴見町、相生町)に該当する(詳しくは碧南市の地名#旧新川町)。
油ヶ淵からの排水のために1705年(宝永2年)に開削された新川が名称の由来であり、町域は新川北岸に位置していた。
沿革
- 江戸時代末期、この地域は沼津藩領、寺社領などであった。
- 1883年(明治16年)
- 5月8日 - 棚尾村の飛び地であった、東山・西山が分立し、北棚尾村となる。
- 11月28日 - 大浜村の一部(新川北岸)が分立し、北大浜村となる。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 北大浜村と北棚尾村が合併し、北大浜村となる。
- 1892年(明治25年)8月1日 - 北大浜村が町制施行、改称し新川町となる。
- 1948年(昭和23年)4月5日 - 大浜町、棚尾町、旭村と合併し碧南市が発足。新川町は廃止される。
教育
小学校
- 新川町立新川小学校 (現・碧南市立新川小学校)
中学校
- 新川町立新川中学校 (現・碧南市立新川中学校)
交通
- 名古屋鉄道三河線
- 新川町駅・北新川駅
- 名古屋鉄道三河線新川口支線
- 新川口駅 (貨物駅)
神社・仏閣
- 新川神社
観光・娯楽
- 衣浦温泉街
- 1944年には明治航空基地の将校向けに特殊飲食店街が設置され、戦後には娼妓のいる花街となったが、1958年(昭和33年)の売春防止法施行に先立って1954年(昭和29年)から温泉街への転換が図られた。ピーク時の1957年(昭和32年)には10軒の旅館があり、1958年(昭和33年)には映画館「浜劇」が開館した。当初は知多湾に面していたが、埋め立てが進んだことで衣浦温泉街は廃れていった。
- 新川キネマ
- 劇場・映画館。名鉄三河線新川町駅の北東の千福町にあった。1929年(昭和4年)に開館し、1978年(昭和53年)に閉館した。閉館後も新川キネマ通りの名に残っている。
- 新盛座
- 劇場・映画館。新川駅西交差点から150m南にあった。1887年(明治20年)に開館し、1961年(昭和36年)に閉館した。1959年(昭和34年)9月26日の伊勢湾台風襲来時には三波春夫が当館で公演中だった。
- 浜劇
- 衣浦温泉街にあった映画館。1958年に開館し、1970年代初頭に閉館した。
出身有名人
- 中野四郎(元国土庁長官)
・服部長七 - 人造石工法を発明した土木技術者。1840年(天保11年)碧海郡棚尾村西山(のち碧海郡新川町)生まれ。
脚注
関連項目
- 愛知県の廃止市町村一覧



