ライアン・エドワード・フラハーティ(Ryan Edward Flaherty, 1986年7月27日 - )は、 アメリカ合衆国メイン州ポートランド出身の元プロ野球選手(ユーティリティープレイヤー)。右投左打。2024年シーズンよりMLBのシカゴ・カブスでベンチコーチを務める。愛称はフラッシュ(Flash)。
経歴
プロ入り前
ヴァンダービルト大学時代の2007年7月にはブラジルのリオデジャネイロで行われた第15回パンアメリカン競技大会における野球競技のアメリカ合衆国代表に選出され、銀メダルを獲得した。
プロ入りとカブス傘下時代
2008年のMLBドラフト1巡目追補(全体41位)でシカゴ・カブスから指名され、プロ入り。
オリオールズ時代
2011年12月に行われたルール・ファイブ・ドラフトにおいてボルチモア・オリオールズへ移籍した。
2012年4月7日のミネソタ・ツインズ戦で、終盤にマーク・レイノルズの守備固めに入り、メジャーデビューを果たした。1年目はユーティリティープレイヤーとして77試合に出場し、捕手と中堅手を除く全ポジションの守備についた。
2014年3月11日にオリオールズと1年契約に合意した。この年もユーティリティとして多数のポジションを守りつつ、自己最多の102試合に出場。シーズン全体の打率は.221だったものの、得点圏で.293・満塁の場面で.500とよく打ち、数字以上に貢献した。
2015年は91試合に出場。相変わらず複数のポジションを守ったが、前年と比べるとポジションに偏りがあり、56試合が二塁手を守った試合数だった。打撃面では9本塁打を放ったほか、自己ベストの3三塁打を記録して引き続きパワーを示したが、打率.202はメジャーでは自己最低の数値だった。
2016年も同様の役割を担って74試合に出場。バッティング面では打率.217・3本塁打・15打点・2盗塁という成績を残した。守備面では捕手と中堅手を除く全ポジションを守った。最も多かったのが三塁手の40試合で、3失策・守備率.969ながらDRSでは 6をマークした。次いで13試合で守った遊撃手では、無失策であったがDRSは -2だった。10試合以上で守ったのは、これら2つだけだった。また、この年は投手としても1試合登板したが、1回で本塁打1を含む被安打3、失点2を記録した。
2017年は、右肩の故障で5月から8月まで故障者リストに入ったこともあり23試合の出場に留まり、オフの11月2日にフリーエージェント(FA)となった。
ブレーブス時代
2018年2月8日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったが、3月22日にFAとなった。3月26日にアトランタ・ブレーブスとメジャー契約を結んだ。8月20日にDFAとなり、23日にマイナー契約で傘下のAAA級グウィネット・ストライパーズに配属された。9月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。オフの10月29日にFAとなった。
インディアンス時代
2019年2月7日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。3月20日に一旦FAとなるが、4月1日にマイナー契約で再契約した。シーズンでは開幕から傘下のAAA級コロンバス・クリッパーズでプレーし、113試合に出場して打率.263、19本塁打、73打点、2盗塁を記録した。9月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。オフの10月31日にFAとなり、引退を表明した。
引退後
2020年シーズンからはサンディエゴ・パドレスで育成コーチ兼先乗りスカウトを務める。
2024年シーズンよりシカゴ・カブスのベンチコーチを務める。
詳細情報
年度別打撃成績
年度別投手成績
年度別守備成績
- 投手守備
- 内野守備
- 外野守備
背番号
- 3(2012年 - 2017年)
- 27(2018年)
- 7(2019年)
代表歴
- 2007年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 F
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Ryan Flaherty stats MiLB.com (英語)
- Ryan Flaherty (@RFlaherty3) - X(旧Twitter)




