実像(じつぞう、英: real image)とは、凸レンズ や凹面鏡の焦点の外に物体を置くとできる、屈折、反射された光線が実際に集まって作る像のことをいう。

凸レンズにおける実像

凸レンズでは、物体を焦点よりも外側に置くことによって生じる。

作図をするには、凸レンズの項の光の進路3本のうちの2本を描けば像が収束する箇所がわかる(この場合は(1)と(3)を利用した)。光の逆進の原理から、像が収束するのはレンズ後側焦点の外側である。また図からわかるとおり、凸レンズによって生じる実像は倒立である。軸と平行にレンズを通った光は、レンズを通った後レンズの焦点を通る。レンズの中心を通った光は、レンズを通った後も、直進する。

凹面鏡における実像

凹面鏡による実像は焦点の外側に物体を置くことによって生じる。このことは以下の作図によって示される。

作図からわかるとおり、この場合も実像は倒立である。最も身近な凹面鏡はスプーンである。この作図は1次元的であるため上下が逆になるだけであるが、実際の凹面鏡は2次元的であるために上下左右全てが逆になる。スプーンで自分の顔を映すとこのことが実感できる。

脚注

関連項目

  • 虚像
  • レンズの公式



不思議に見える?実像と虚像のインスタレーション アート 美空間Saga(アートビクウカンサーガ) 神戸・北野のアートギャラリー

虚像と実像(見ていると自然に理解できます(^^)/) YouTube

「虚像」と「実像」の違いとは?分かりやすく解釈 違い比較辞典

実像と虚像の違い Tombouctou

虚実像 GANREF