ストリート・リーガル』(Street Legal)は、1978年にリリースされたボブ・ディラン18枚目のスタジオ・アルバム。ディランとしては初めて女性コーラス・グループを含む大掛かりなバンド編成を使い、音楽的に新たなる試みの出発点となったアルバムでもある。

ビルボード200チャートで最高11位、RIAAよりゴールド・ディスクに認定されており、『血の轍』(1975年)、『欲望』(1976年)に続く成功となったが、Top10へのチャート・インは逃すことになった。しかしイギリスでは全英アルバム・チャート2位の記録は過去8年間で最も高順位であり、BPIより30万枚以上のプラチナ・ディスクに認定され、ベスト・セラーとなった(他のディランの作品でイギリスでプラチナ認定されたのは『エッセンシャル・ボブ・ディラン』(2000年)のみである)。

1999年に音質改善を果たしたリマスター盤が再発された。「チェンジング・オブ・ザ・ガード」の曲の長さにも違いが見られる。

収録曲

全曲ボブ・ディラン作詞・作曲

Side 1

  1. チェンジング・オブ・ザ・ガード - Changing of the Guards – 6:36
    – 7:04(1999年)
  2. ニュー・ポニー - New Pony – 4:28
  3. ノー・タイム・トゥ・シンク - No Time to Think – 8:19
  4. ベイビー・ストップ・クライイング - Baby, Stop Crying – 5:17

Side 2

  1. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン - Is Your Love in Vain? – 4:30
  2. セニョール(ヤンキー・パワーの話) - Señor (Tales of Yankee Power) – 5:42
  3. トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲット - True Love Tends to Forget – 4:14
  4. ウイ・ベター・トーク・ディス・オーバー - We Better Talk This Over – 4:04
  5. ホエア・アー・ユウ・トゥナイト(暗い熱気を旅して) - Where Are You Tonight? (Journey Through Dark Heat) – 6:16

パーソネル

参加ミュージシャン

  • ボブ・ディラン - リード・ボーカル、リズム・エレキ・ギター
  • イアン・ウォーレス - ドラムス
  • Jerry Scheff - ベース・ギター
  • Billy Cross - リード・エレキ・ギター
  • Alan Pasqua - キーボード
  • Bobbye Hall - パーカッション
  • Steve Douglas - テナー&ソプラノ・サックス
  • Steven Soles - リズム・ギター、バック・ボーカル
  • David Mansfield - バイオリン、マンドリン
  • Carolyn Dennis - バック・ボーカル
  • Jo Ann Harris - バック・ボーカル
  • Helena Springs - バック・ボーカル
  • Steve Madaio - トランペット「イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン」

制作スタッフ

  • Don de Vito - "Captain in Charge"
  • Arthur Rosato - "Second in Command"
  • Mary Alice Artes - "Queen Bee" 「女王蜂」
  • Ava Megna - "Secretary of Goodwill"
  • Larry Kegan - "Champion of All Causes"
    (以上アルバム記載通り)
  • Biff Dawes - エンジニア
  • Stan Kalina - ニューヨークCBSレコーディング・スタジオ、マスタリング・エンジニア
  • Michael H. Brauer、Ryan Hewitt - 1999年リミックス・エンジニア

リリース

日本

脚注


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